わがまち岡本への思いの丈とともに 2017 年度 事業報告
今回の総会は、例年の議案書をほぼ読み上げるだけの事業報告からスタイルを変えて、若手幹事の、わがまち岡本への思いの丈を打ち明けたり、事前協議や季刊報編集の裏話や苦悩、幹事になって活動してみた正直な感想なども吐露したりしながら、昨年度1年間の取り組みを報告しました。
■まちづくりルール見直し検討
(まちづくり協定更新の検討)
美しい街岡本協議会のエリアには、「岡本地区まちづくり協定」、「岡本地区地区計画」、「岡本駅南都市景観形成地域(景観計画)」などのルールがあります。
今から9年前、平成21年10月に、まちづくり協定の更新(一部変更追加)を行いました。
第15条に「この協定の有効期限は、変更日から起算して10年とする。
更新する場合は、市長および協議会が協議の上で行う」とあり、有効期限が定められています。
平成31年10月=来年10月に有効期限を迎えるまちづくり協定について、①更新するのかしないのか、②更新するとした場合、10年前に更新した内容の見直しは必要ないかどうか、考える必要があります。
そこで、平成29年度より、次代を担う若手幹事を中心に検討部会を開催、まちづくり協定更新の検討に着手しました。
まずは既存ルールを確認し、これまでのまちづくりを振り返るとともに、今後のまちづくりについて考えました。
美しい街岡本協議会は、昭和57年、西崎敬四郎先生を初代会長とし発足しました。
当時岡本にパチンコ店ができるという噂が流れたことも、このまちづくり活動が始まったきっかけになったそうです。
まちづくり協定の内容は、建物の建て方などのハード面の内容と、配慮事項や努力目標、マナーなどのソフト面の項目が定められており、ハード面の内容は地区計画と内容が重複している(他のルールで担保されている)ことを確認しました。
そのため、地区計画と重複する内容は、地区計画のみとする方針とし、残る主にソフト面の内容は、「美しい街岡本 もっと美しいまちづくり宣言」に統合して、まちづくり協定は更新しないこととしました。
■岡本をもっと知りたくて
(現状を把握するまち歩き実施)
昨年5月と11月に、まち歩きを実施し、幹事間の情報共有や意識向上を図りました。
5月は屋外広告物に着目して歩き、11月は屋外広告物ルールでは規制・誘導しきれない窓面広告に着目して歩きました。
これまで、他地区の方が見学に来られたときや、学生に調査協力などしてもった際に、まち歩きをしたことはありましたが、昨年度の2回のまち歩きは、新幹事メンバーの発案で、幹事自身が改めてまち現状を確認・共有するために実施したものです。
今後は、素敵な窓面の特徴の整理などを行い、岡本に似合う窓面の使い方について提案を行っていきたいと考えています。
■思いを伝えることの大切さ
岡本商店街のサマーフェスティバル、毎年恒例の地域の夏祭りへのブース出店は、地域の皆さんと私達幹事が直接お話しさせていただいて、まち協のことを知ってもらう貴重な機会です。
ブースにお立ち寄りいただいた方とお話ししていると、岡本の看板が他の地域の看板と違うことに気付いていなかったという方も多数いらっしゃいました。これは街の雰囲気にマッチしているからだと思います。
また、昨年から一部若手幹事も事前協議に参加しています。
事前協議とは、岡本に新規出店するお店のオーナーや看板デザイナーの方にお越しいただいて、屋外広告物や店舗外観の景観について協議する場です。
初めは少し緊張気味で会話も固めですが、世間話も交えながら、場を和ませ、岡本愛を語ります。
大切なのは地元岡本人の思いをお伝えすることです。
全てを受け入れてもらえるということではありませんが、私達の思いを受け止めていただき、岡本がどんな街かを認識していただいた上で、できる範囲の協力をいただいています。
サマーフェスティバルや事前協議、そのほか、日常の何気ない会話など様々な場面で、まちへの思いを人に語ることが増え、人に話をすることで、自分自身の意識が高まってきている気がしています。
人に伝え、自分も成長する、一石二鳥です。
毎年、大変多くの住民・商業者の方から賛助会費を頂戴しています。
皆様からいただいた賛助会費は、季刊報発行を始め、まち協活動の原資として大切に使わせていただいています。
ありがとうございます。
今回、一人でも多くの方に私達の話を聞いてもらいたい、賛助会費をいただいている方に直接活動報告をしたいとの思いから、賛助会費をいただいた方のうち、郵便局の振込伝票で住所がわかる方については、お手紙をお送りさせていただきました。
まち協の顔でもある季刊報は、毎号編集会議を行い、幹事が原稿を担当し、発行しています。この会議は、皆が集まれる時間が就業後で、なんと、開始時間は21時です。
最初はよくまぁこんな時間に集まって御苦労さまですと他人事に思っていましたが、若手幹事も、いつの間にか編集会議に参加したり、原稿を書かされています。
そして、まち協の花壇の維持管理も、仕事を終えた後、夜の暗い時間に、花の植え替えをすることがほとんどです。水やりなど、幹事以外の、地域の皆さんもサポートしてくださっています。
また、自分の家やお店の前だけでなく、まちの掃除をしてくださっている方もおられます。こんな素敵な人たちがいる岡本の街に感動し、また自慢・誇りに思います。
■感想・まとめ 足立 大輔
自分が生まれ、これからも住み続けるであろう岡本が住みよい街であり続けるためには、この協議会が必要であると、活動をすればするほど、再認識してます。
橋谷会長をはじめ先輩幹事の皆さんには、私達若手幹事がやりたいことをできるよう応援していただいています。しかし、自分のような者で大丈夫だろうか、自分に何ができるのか、葛藤する毎日です。
いつも一緒にやってくれている同世代の横田、江見君、平野さんには本当に感謝しています。活動は、正直大変です。長く続けていくためには、それぞれのペースでできる範囲で活動できればと考えています。
協議会発足から36年、人も街も変化しています。発足当初の思い、先人の意志を受け継ぎ、同時に私達なりのやり方でまちづくりに取り組んでいけたらと思います。