開港5都市景観まちづくり会議 横浜大会 参加報告

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秋深し11月1日から3日まで、第25回目になる「開港5都市景観まちづくり会議※2019横浜大会 見つけよう、広げよう!開港都市の可能性」へ参加してきました。当該会議は神戸市の提唱で1993年から始まった、函館、新潟、横浜、神戸、長崎の5都市の持ち回りで行われる市民参加型の会議です。

全体会議では、景観まちづくりのこれまでの振り返りと今後の可能性を討議しました。当初は景観について建築制限などのハード面が主題で他の都市と共通の問題点などを学び、自都市への取り組みへ落とし込むことが主であったそうです。近年はハード面のみでなくソフト面、例えば街バルやストーリートミュージカル、まち歩きなどの事例紹介があり、分科会等で市民レベルの関係者を巻き込んでの新たな試み、例えば市民がガイドを行うという体験型のまちづくりが増加してきたそうです。

今後は「開港5都市」という枠組みをそれぞれの都市の一般市民まで浸透させるために、5都市間の連帯による共同事業を推進する方向で会議は締めくくられました。横浜・神戸・長崎の各中華街でイベントを行ったり、新潟・神戸の日本酒イベント、長崎・神戸のタータンチェック展示など各都市が共同することで「開港5都市」のブランディング活動を行う予定です。

一見、景観には関係ないように思えますが、先ずはまちづくりを知っていただき、私たちがまちへの愛着や誇り(シビックプライド)を抱くことが、まちの景観を考えるきっかけとなると考えています。

次回は、神戸大会です。皆様と景観まちづくりを考えるきっかけとなれば幸いです。
江見 崇

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