第60回 「岡本 過去・現在・未来」  

「岡本 過去・現在・未来」
岡本1丁目 森栄商事株式会社 森田 純一
私が生まれたのは戦後間もない昭和23年でした。当時、摂津本山駅北側、今の山手幹線の場所は一面の畑であり、戦後の食糧難の時代で父も農作業を手伝ったと聞かされました。
その後、街は大いなる発展を遂げ、現在のような姿になりました。
商業の面では近年、東に西宮ガーデンズ、西の住吉にはシーアが出来て、岡本はその狭間で存在感が薄れたかのように言われています。
話は飛びますが、私が二年間過ごしたニューヨークという巨大な街は、ビル群が天を衝く摩天楼が象徴です。しかしながらその中で個性を大事にして、埋没せずに生き残っているソーホーやハーレムのような町があります。前者は、古い倉庫街のロフトを芸術家が活用したのがきっかけで今やハイセンスな町となり、後者は治安の悪化を克服して、黒人音楽の殿堂アポロ劇場が観光客を惹きつけています。
岡本も、大規模で画一的な街づくりの考えに惑わされることなく、土地柄や文化を大事にし、ゆとりと潤いのある個性的な街並みを維持することが発展の要諦であると信じてやみません。

私たち、暮らしの中心が岡本です
季刊報 美しい街岡本は、『美しい街岡本協議会』が3ヶ月に1回発行するものです。 『美しい街岡本協議会』は、美しいまちなみや豊かな自然に溢れ、清潔で安心して暮らせるまちづくりを目指して、地域住民と地域で働いている人達で、活動しています。