今秋、神戸で「開港5都市」景観まちづくり会議
開港5都市ってご存知ですか?
平成29年1月1日に神戸港は開港150年を迎えます。
さかのぼること1858年(安政5年)日米修好通商条約により、時の政府(江戸幕府)が神戸・長崎・新潟・函館・横浜の5港の開港を命じました。神戸港は、1868年1月1日(慶応3年12月7日)に開港。以来、日本を代表する港のひとつとして栄えてきました。
安政5年の日米修好通商条約から135年が経った1993年(平成5年)神戸市の肝入りで、長崎・函館・横浜に呼びかけ、「開港4都市景観会議」が開催されました。翌年から新潟も加わり「開港5都市」となりました。(安政5年、平成5年…年号が似ていますネ!)
この大会の正式名称は「開港5都市景観まちづくり会議」と言います。が、漠然としていて何の会議かわかりにくいと思いますので、ここで一席!
最初の開港地となった5都市の市民団体が、「おらがまち」のまちづくりをお互いに自慢し合い、まちづくり活動について意見交換や交流を行うことを目的として始まりました。北は北海道~南は九州まで、5都市の共通点は港町であることだけです。地域性、まちの環境、成り立ち、歴史は違うけれど、そこで暮らす人達が、まちづくりに取り組み、胸を張って次の世代にバトンを渡していきたいという心意気の集いです。
神戸からは、当協議会が設立メンバーである景観形成市民団体連絡協議会(景観まちづくりに取り組んでいる団体で構成)の12団体が参加しています。
大会は、神戸・長崎・新潟・函館・横浜と各都市で順番に開催し、5年に一度、ホスト役が巡ってきます。各都市のまちづくりに取り組んでいる人たちの視点・立ち位置から、毎年、ホスト役の開催都市が、大会を創っています。
予想外に(?)、他の4都市の方々からの熱い思いもあり、今年は21年目を迎えます。5巡目のはじまりで、21年前に大会開催を呼びかけた神戸がホスト役を務めます。そして、今回は、私たちの自慢のまち岡本に他都市の方が見学に来られます!
橋谷 惟子
第1回大会(開港4都市景観会議)の様子。このとき、どういう訳か新潟が抜けていました。直後に新潟市から「新聞を見たが開港は5都市やで!」という一報が入り、2回目からは、現在の「開港5都市」となりました。
第6回(神戸での2回目の開催)大会の懇親会の様子。
これまでの神戸大会のテーマ
第1回 H 5年 市民主導のまちなみ・まちづくり
第6回 H11年 開港都市の未来を探る ~共生する地域文化~
第11回 H17年 開港都市のさらなる飛躍 ~明るく、元気!!~
第16回 H22年 共生のまちづくり ~時間・空間・文化を超えて~
第21回 開港5都市景観まちづくり会議神戸大会(概要)
テーマ 開港都市からの発信 ~わたしたちのまちづくり~
11/6(金)全体会議・基調講演
各都市活動紹介・基調講演(玉岡かおる氏(小説家))
11/7(土)分科会(現地視察・意見交換会)
分科会1
「地域でまもり、そだて、つくってきた開港の街並み」
(北野、旧居留地、トアロード、有馬)
分科会2
「港に育まれていた街から・・・」
(南京町、栄町通、三宮中央通り、元町、ハーバー)
分科会3
「まちは誰がつくるの?」
(岡本、新長田、魚崎)
※神戸市景観形成市民団体連絡協議会(略して「景市協」)とは?
地域の身近な都市景観の形成をはかることを目的とした市民 団体等を、景観形成市民団体として神戸市が認定
構成団体:北野・山本地区をまもり、そだてる会、旧居留地連絡協議会、美しい街岡本協議会、南京町景観形成協議会、トアロード地区まちづくり協議会、栄町通まちづくり委員会、新長田駅北地区東部いえなみ委員会、魚崎郷まちなみ委員会、 三宮中央通りまちづくり協議会、神戸元町商店街まちなみ委員会、有馬まちなみ景観委員会、もとまちハーバー懇談会