第42回「岡本10年」

「岡本10年」 岡本1丁目 とっとり居酒屋やませ 高岩 雄一

初めて阪急岡本駅を降りた時、なぜか目的地とは違う方向に足が進んでいったことを思い出します。緩やかに下る石畳の岡本坂、高い建物が少なく、空と山が見える街並み、たくさんのお店があって、たくさんの人が行き交うのに、ゆっくりとした雰囲気が自然と気に入りました。
現在の私にとっての岡本は、商売のステージであり、暮らす場所でもあります。

岡本に住みだした当初は、まだ数人しか知り合いがいなくて、不動産屋のおばちゃんの家でお風呂を借りたり、お世話になっているご夫婦のところで夕食をいただいたりと周りの方々にたいへんお世話になってきたことを思い出します。
そのころから感じていましたが、この街の皆さんは、鏡を持っていて、それぞれに反射してくれているような気がしますね。日常的な事から夢や目標まで、誰かに何かを聞かれたら、誰もが案内人みたいなポテンシャルをお持ちです。

それほど皆さまは、もちろん私もですが、岡本が大好きで、お店を紹介したり、生活しているこの街で助け合えたり出来るのでしょうね。
単身で引っ越してきた私も現在は家族を持ち、すっかり岡本の住人となりました。これから岡本で生活される方、ご商売を始められる皆さまの光を反射できる鏡を大きくしていきたいです。

私たち、暮らしの中心が岡本です
季刊報 美しい街岡本は、『美しい街岡本協議会』が3ヶ月に1回発行するものです。 『美しい街岡本協議会』は、美しいまちなみや豊かな自然に溢れ、清潔で安心して暮らせるまちづくりを目指して、地域住民と地域で働いている人達で、活動しています。