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わがまち岡本への思いの丈とともに 2017 年度 事業報告

2018/11/25

事業報告
今回の総会は、例年の議案書をほぼ読み上げるだけの事業報告からスタイルを変えて、若手幹事の、わがまち岡本への思いの丈を打ち明けたり、事前協議や季刊報編集の裏話や苦悩、幹事になって活動してみた正直な感想なども吐露したりしながら、昨年度1年間の取り組みを報告しました。

■まちづくりルール見直し検討
(まちづくり協定更新の検討)

美しい街岡本協議会のエリアには、「岡本地区まちづくり協定」、「岡本地区地区計画」、「岡本駅南都市景観形成地域(景観計画)」などのルールがあります。
今から9年前、平成21年10月に、まちづくり協定の更新(一部変更追加)を行いました。
第15条に「この協定の有効期限は、変更日から起算して10年とする。
更新する場合は、市長および協議会が協議の上で行う」とあり、有効期限が定められています。
平成31年10月=来年10月に有効期限を迎えるまちづくり協定について、①更新するのかしないのか、②更新するとした場合、10年前に更新した内容の見直しは必要ないかどうか、考える必要があります。
そこで、平成29年度より、次代を担う若手幹事を中心に検討部会を開催、まちづくり協定更新の検討に着手しました。
まずは既存ルールを確認し、これまでのまちづくりを振り返るとともに、今後のまちづくりについて考えました。
美しい街岡本協議会は、昭和57年、西崎敬四郎先生を初代会長とし発足しました。
当時岡本にパチンコ店ができるという噂が流れたことも、このまちづくり活動が始まったきっかけになったそうです。
まちづくり協定の内容は、建物の建て方などのハード面の内容と、配慮事項や努力目標、マナーなどのソフト面の項目が定められており、ハード面の内容は地区計画と内容が重複している(他のルールで担保されている)ことを確認しました。
そのため、地区計画と重複する内容は、地区計画のみとする方針とし、残る主にソフト面の内容は、「美しい街岡本 もっと美しいまちづくり宣言」に統合して、まちづくり協定は更新しないこととしました。

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■岡本をもっと知りたくて
(現状を把握するまち歩き実施)

昨年5月と11月に、まち歩きを実施し、幹事間の情報共有や意識向上を図りました。
5月は屋外広告物に着目して歩き、11月は屋外広告物ルールでは規制・誘導しきれない窓面広告に着目して歩きました。

これまで、他地区の方が見学に来られたときや、学生に調査協力などしてもった際に、まち歩きをしたことはありましたが、昨年度の2回のまち歩きは、新幹事メンバーの発案で、幹事自身が改めてまち現状を確認・共有するために実施したものです。
今後は、素敵な窓面の特徴の整理などを行い、岡本に似合う窓面の使い方について提案を行っていきたいと考えています。

■思いを伝えることの大切さ

岡本商店街のサマーフェスティバル、毎年恒例の地域の夏祭りへのブース出店は、地域の皆さんと私達幹事が直接お話しさせていただいて、まち協のことを知ってもらう貴重な機会です。
ブースにお立ち寄りいただいた方とお話ししていると、岡本の看板が他の地域の看板と違うことに気付いていなかったという方も多数いらっしゃいました。これは街の雰囲気にマッチしているからだと思います。
また、昨年から一部若手幹事も事前協議に参加しています。
事前協議とは、岡本に新規出店するお店のオーナーや看板デザイナーの方にお越しいただいて、屋外広告物や店舗外観の景観について協議する場です。
初めは少し緊張気味で会話も固めですが、世間話も交えながら、場を和ませ、岡本愛を語ります。
大切なのは地元岡本人の思いをお伝えすることです。
全てを受け入れてもらえるということではありませんが、私達の思いを受け止めていただき、岡本がどんな街かを認識していただいた上で、できる範囲の協力をいただいています。
サマーフェスティバルや事前協議、そのほか、日常の何気ない会話など様々な場面で、まちへの思いを人に語ることが増え、人に話をすることで、自分自身の意識が高まってきている気がしています。
人に伝え、自分も成長する、一石二鳥です。

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3-1■素敵な人たちがいる岡本

毎年、大変多くの住民・商業者の方から賛助会費を頂戴しています。
皆様からいただいた賛助会費は、季刊報発行を始め、まち協活動の原資として大切に使わせていただいています。
ありがとうございます。
今回、一人でも多くの方に私達の話を聞いてもらいたい、賛助会費をいただいている方に直接活動報告をしたいとの思いから、賛助会費をいただいた方のうち、郵便局の振込伝票で住所がわかる方については、お手紙をお送りさせていただきました。
まち協の顔でもある季刊報は、毎号編集会議を行い、幹事が原稿を担当し、発行しています。この会議は、皆が集まれる時間が就業後で、なんと、開始時間は21時です。
最初はよくまぁこんな時間に集まって御苦労さまですと他人事に思っていましたが、若手幹事も、いつの間にか編集会議に参加したり、原稿を書かされています。
そして、まち協の花壇の維持管理も、仕事を終えた後、夜の暗い時間に、花の植え替えをすることがほとんどです。水やりなど、幹事以外の、地域の皆さんもサポートしてくださっています。
また、自分の家やお店の前だけでなく、まちの掃除をしてくださっている方もおられます。こんな素敵な人たちがいる岡本の街に感動し、また自慢・誇りに思います。

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■感想・まとめ        足立 大輔
自分が生まれ、これからも住み続けるであろう岡本が住みよい街であり続けるためには、この協議会が必要であると、活動をすればするほど、再認識してます。
橋谷会長をはじめ先輩幹事の皆さんには、私達若手幹事がやりたいことをできるよう応援していただいています。しかし、自分のような者で大丈夫だろうか、自分に何ができるのか、葛藤する毎日です。
いつも一緒にやってくれている同世代の横田、江見君、平野さんには本当に感謝しています。活動は、正直大変です。長く続けていくためには、それぞれのペースでできる範囲で活動できればと考えています。
協議会発足から36年、人も街も変化しています。発足当初の思い、先人の意志を受け継ぎ、同時に私達なりのやり方でまちづくりに取り組んでいけたらと思います。

普通だけど特別な街、それが岡本

2018/11/25

美しい街岡本協議会は、私たちの街岡本が美しく、住んで誇りの持てる街であり続けるよう、様々な取組をしています。なかでも屋外広告物や建築物に関する事前協議は、地味ながら岡本の街の景観を守る要となっています。
これまでも多くの法人、個人の皆さんから御理解と御協力を頂き、美しい街並が維持されてきました。
そんな岡本の街にとって、またひとつ嬉しいことがありました。
ある建物オーナーの方が、街の美観や建物の管理上のことを考えて、店子さんの店舗用テントを付け替えてくださったのです。
オーナー自らが、こういう形で協力してくださったことに、協議会幹事一同、大変感激いたしました。
感謝の思いをお伝えすべく、また、付け替えの経緯も伺いたく、協議会会長の橋谷惟子と幹事の小田敏夫が、オーナーの三原順子さんにお会いしてきました。
三原さんの建物を管理している不動産会社の岡本たか子さんも同席され、お話を伺ううちに、期せずして岡本の魅力を語る座談会となりました。

■オシャレなテント

橋谷 「この度は、センスのある美しいテントを設えて頂いて、ありがとうございました。手弁当と熱意だけで頑張っている協議会としては、本当に嬉しいことでした」
三原 「橋谷さん同様、岡本に生まれ育った者として、できることをしただけです。あなたとは一つ違いですけど、岡本一丁目の私の生まれたあたりは、昔、岡本字釈迦田といっていた。あの頃からは、もう全く岡本も変わったわね」
橋谷 「お店が増えてね。最近はマンションの建設ラッシュです。新しい店舗や住宅が増えていく中で、岡本の良さを守り、さらに美しくしていきたいというのが、私達の願いなんですけど、三原さんのように、地元の個人の方がこういう形で応援してくださると、大変勇氣づけられます」
小田 「最近は地元に不在のオーナーの方が多くて、街への関心が薄くなる傾向にあります。こうしてオーナー自らが動いてくださるのは、心強い限りです」
三原 「あそこはね。JRの摂津本山駅から出て最初に目に入る場所。岡本の南玄関です。三年前に建物の外壁を白から茶色に変えたんですが、以前のチケット屋さんのテントの色と合わなくなってしまいました。そのことが、ずっと氣になっていたんですね。
去年の十月、台風でそのテントが壊れたのを機会に色を変えてほしいと、この岡本さんを通じてお願いしたんですけど……岡本さんには建物の管理とか、まるで私の秘書か娘のように、よくしてもらっているの」
岡本 「店子さんには店子さんの事情があって、それも本当によくわかりますし、どうしようかと思ったんです。そうしたら三原さんが、『無理を言って、私の好みの色や形にしてもらうのだから、費用は出しましょう』と。それで、あのテントになったんです」
小田 「あれはいいですね。チケット屋さんであんなオシャレなテントは他にない。建物の色にも合ってるし、隣の惣菜屋さんとのつながりもかわいい」
三原 「以前は看板もあったんだけど、あの台風のとき、本山駅まで飛んで行って……怪我人がいなくて良かったんですが、看板はもうやめてもらいました」
橋谷 「ない方が、すっきりしますね」
小田 「テントのロゴも隅っこにちょこっと。さり氣なくていいですね」
三原 「そのさり氣なさが岡本のいいところ」
小田 「それでいてオシャレなんだよな。僕ね、岡本に住んで今年で二十五年目に入るんですけど、始めの頃、夏になると、女子高生達が制服姿で白い日傘を差して歩くのを見てびっくりした。若い頃、東京にも住んでましたが、渋谷にも表参道にも、そんな女子高生なんていなかったですよ」
三原 「でも、それが普通なのが岡本なのよね。昔から岡本は商売が難しいと言われているけど、それでも岡本にお店を出したいと言う人は多いでしょう」

普通だけど・・・

■岡本の魅力

岡本 「他所から見ると特別な街なんですね。私、大阪出身なんですが、高校生の頃、友達と『岡本ツアー』と銘打って、岡本に遊びに来たんです。もう、いっぺんに好きになって、将来絶対ここに住もうって思いました。結婚してここに住めるようになって、本当に良かったと思います」
小田 「僕も初めて阪急岡本駅に降りた瞬間、もう街に一目惚れだったな。ここは秘密の花園かと。即決でしたね」
岡本 「住んでいる年数は、ほぼ同じですね」
小田 「二十数年と言えば、結構長いですけど、この地で生まれ育った三原さんや橋谷さんから見たら、新参者ですね。何か今日は新旧(?)岡本人の座談会のようです。まあ僕達新参者は、一発で街の魅力にやられたクチですけど、三原さんにとって岡本の魅力って何でしょう?」
三原 「今も言いましたけど、さり氣ないというか、普通であること。ぶらないところですね。それでいてちゃんと周囲に氣を配っている。不快感を与えないようにね」
小田 「ずいぶん昔のことですけどね。女優の吉沢京子さんが結婚して芦屋に住むようになった時、芦屋の人がゴミを出すのにも化粧していてびっくりしたとか」
三原 「岡本もそうね。化粧できない時はちょっと帽子をかぶるとか。普通にね」
岡本 「だけどその普通っていうのは、決して当たり前じゃないんですよね。岡本に住んで、これが普通だと思っているけど、他所から来た人を案内すると、必ずびっくりされる。普通だけど特別なんですよ」
小田 「僕もそれは知り合いから言われますね。僕だって最初の頃は、岡本駅で電車を降りるだけで何か誇らしかった。今はそれが当たり前になって、むしろ、ここが悪い、あそこがダメ、なんてばかり言っている。ちょっと反省しなくちゃ」
岡本 「本当そうですね」
橋谷 「普通は当たり前ではないということは、肝に銘じておくべきですね。そのためには努力がいる。協議会にも、ここ数年で若手幹事が増えて活躍してくれるようになり、第三世代に移ろうとしています。彼等に期待するところ大なんですが、これからもいろんな意見を聞かせてくださいね」
三原 「言っていいのかしら?」
橋谷 「どうぞどうぞ。何でもおっしゃってください」

楽しい時間が、あっという間に過ぎました。この街に対する私自身の愛着を再確認できた氣がします。初心忘るべからず。もっともっとこの街を好きになろうと思います。(文・構成 小田敏夫)

 

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黄昏コンサート

2018/11/25

8月25日(土) 夕方5時

黄昏コンサートにお立ち寄りください

黄昏コンサート2018

美しい街であり続けるために

2018/11/25

3~7月の事前協議案件は20件でした。

①摂津本山焼きそばセンター
→当初案より広告の大きさを小さく変更。メニューの写真をイラストに変更いただいた

②ロコクリニック
→オープン前に期間限定でのぼりを設置。文字の大きさ等ルールに適合するようお願いした
③台湾茶房彩華樓
→地上広告は既存不適格のため利用しない。壁面広告と窓面広告のみ掲出する計画。特に問題なし
④R
→シンプルな壁面広告1つのみ。特に問題なし
⑤TAOKACOFFEE
→軒下からぶら下がる広告設置。種別としては突出広告に該当するため、出幅等を突出広告のルールに適合するよう調整。特に問題なし
⑥若松塾・東進衛星予備校(アーベイン岡本)
→窓面内側からの掲出。切り文字のシン プルなものに変更いただいた
⑦タイムズ(山手幹線沿道)
→通常は黄色地ものを白地に変更
⑧サロンドオカモトバーバー
→突出広告の設置位置がルールに適合しないため、設置位置の変更検討をお願いした
⑨メガネの田中
→窓面内側からの掲出。小さくシンプルなデザインで特に問題なし
⑩希学園
→窓面広告設置。特に問題なし
⑪摂津本山動物病院
→特に問題なし
⑫甲南エステート&私のお針箱
→壁面広告および突出広告をルールに適合するよう更新。景観助成を利用して突出広告の出幅をルールに適合するよう更新する方針で検討されていていたが、道路上に突き出しているため助成対象外となることが判明した。今回は既存の枠をそのまま使って板面のみ更新するとのこと。
⑬鳴門鯛焼本舗
→ルールに適合するよう更新。暖簾、カウンター下の広告等シャッター内側の広告は、屋外広告物とみなさないことを確認した
⑭Y!mobile(ソフトバンク)
→南側壁面広告に「Y!mobile」の文字を追加、西側壁面広告は広告そのものを横に伸ばして大きくする計画が提示された。南側西側共ルールに適合しない旨を説明し、修正案の検討をお願いした
⑮グランレジェイド岡本
→マンションデベロッパーの掲出広告と工事業者の掲出広告について掲出者ごとに合計10㎡以下に抑えていただくようお願いした
⑯立ち食い焼肉だんだん屋
→特に問題なし
⑰アイスペース
→特に問題なし
⑱paletrove
→シンプルなテントと小さな置き看板のみ設置。特に問題なし
⑲オギタビルおよび第2オギタビル
→ビル名や集合看板等、建物オーナーが掲出している全ての広告物をルールに適合するよう更新する計画(8月中に施工予定)
⑳藤岡教室四谷大塚NET
→広告物の大きさ、文字の大きさ等ルールに適合しない案が提示されたため、修正案の検討をお願いした

美しい街岡本協議会のエリア内で建築行為等を行う場合は、市役所への届け出に先立ち、当協議会との事前協議が必要です。建築物・工作物の新・増・改築を行う場合や、広告物を掲示する場合は、基本計画について、必ず当協議会へ説明・相談ください。

まちづくり協定は、来年10月に有効期限(更新期限)を迎えます

2018/11/25

来年10月に有効期限を迎える岡本地区まちづくり協定について、平成29年度より、協定更新の具体的な検討に着手しました。
検討の結果、本紙P2の総会報告(昨年度事業報告詳細)でも記したとおり、左記の方針で、当地区にあるまちづくりルール全体を整理していくこととしました。

方針① 建物の建て方など、主にハード面のルールで、地区計画と重複する内容は、地区計画のみとする
方針② その他主にソフト面の内容、配慮事項や努力目標、マナーなどの内容は、「美しい街岡本 もっと美しいまちづくり宣言」に統合する

方針②にある「美しい街岡本 もっと美しいまちづくり宣言」は、岡本に住む人や岡本で働く人、岡本に関わるすべての人が、まちや人への思いやりをもち、まちへの愛着をもって行動していこう、という思いを込めて、当協議会、協議会員一人ひとりが宣言する自主ルールです。
つきましては、左記のとおり、自主ルールとしてまちづくり宣言改定案に追加したい内容の意見募集を行います。
皆さんのご意見をお聞かせください!

街づくり宣言改定案の検討

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

私たち、暮らしの中心が岡本です
季刊報 美しい街岡本は、『美しい街岡本協議会』が3ヶ月に1回発行するものです。 『美しい街岡本協議会』は、美しいまちなみや豊かな自然に溢れ、清潔で安心して暮らせるまちづくりを目指して、地域住民と地域で働いている人達で、活動しています。