第46回 「梅祭りの甘酒」 

「梅祭りの甘酒」     梅まつり実行委員長 横山雅一

1996年(平成8年)、前身に発生した阪神・淡路大震災で傷ついた神戸市民の心を少しでも元気づけようと、ボランティアが岡本公園に集い、始めた梅祭りも、来年の2月で23回目を迎えます。
その梅祭りの目玉として、観梅者に振舞われる甘酒は抜群に美味しいと好評を博しています。その理由は、酒蔵澤乃鶴で、特別に調達された「米麹甘酒」に因るものです。
麹とは東洋にのみ存在する微生物で、日本独特の気候風土により自然発生した世界でも類を見ない効能、効果を発揮します。
甘酒には米麹が原料のものと、酒粕を基とするものが有りますが短的に言うと、砂糖とアルコールが入っていないものが「米麹甘酒」です。
「米麹甘酒」の効能は、以下の様になります。
①消化吸収を助ける 麹菌に含まれる各種の酵素が栄養分の吸収を促す
②腸内環境を整える 乳酸菌の餌となるオリゴ糖が豊富なので、腸内の善玉菌が活発に活躍し便通を改善する
③アンチエイジング 麹に多く含まれている成分が新陳代謝を促し、更に活性酸素の抑制に役立つ
④血行促進と美肌効果 豊富なビタミンB群が皮膚の粘膜の働きを整える
⑤ダイエット 脂肪燃焼効果のある酵素を活性させる
⑥疲労回復 ブドウ糖や食物繊維が豊富で疲労回復に効果のあるビタミンBの宝庫
たまたま麹が注目され、ブームの昨今ですが、これからも岡本の文化の一つ、「梅祭り」と切っても切り離せない「米麹甘酒」を、香りと味わいでお楽しみ下さい。

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