‘2014/05’ カテゴリーのアーカイブ

美しい街であり続けるために 2014年1月~3月

2014/05/30

※1~3月の事前協議案件は8件でした。

①三井のリハウス (事前協議資料で、ガラス面内側に「自立式看板設置」とあったものが、ガラス面内側に密着させた仕上がりとなっている件について)→看板施工 業者ポップアイから次の説明があった。
(ⅰ)ポップアイ並びに三井のリハウスでは、 当該看板を「自立式看板」と呼ぶ。
(ⅱ)協議内容と異なるものを掲出した認識はないが、きちんと伝わっていなかったという点については、お詫びしたい。
今からつくり変えることは難しいため、せめて照明の明るさを落とす等検討いただくようお願いした。

②阪急岡本駅ビルテナント看板 (3回目)→当初案から比べ、かなり景観に配慮されたものが提案された。

③住友林業不動産 →看板の付け替え。デザインは木目調で、特に問題なし。窓面内側にタッチパネルを設置する計画については、店内奥へ移動をお願いした。

④ウィル不動産販売 →工事にかかっていたため、事前協議を要請。まち協や、事前協議制度の認識はなかったとのことだが、 他の街とは違う、岡本のまちに合わせたデザイン案をお持ちいただいた。「30%キャッシュバック」の表示取り止めをお願いしたが、工事スケジュールの関係で変更は叶わなかった。

⑤東洋紡不動産テナントビル建替え →現在と同じ2階建ての予定。解体工事は4月開始、工期は7月~11月。西側道路中心線を確認、特に問題なし。南側は、段差をなくし、駐輪施設を設ける計画で、道路境界線より1mの区域において駐輪施設を設けないことと、オシャレな駐輪機器の例をまち協より紹介し、景観に配慮いただくようお願いした。

⑥ディッピンドッツアイスクリーム →旗型の突出広告を掲出、特に問題なし。

⑦スタディラボ →ロゴマークのみの窓面広告掲出、特に問題なし。

⑧ほけんの窓口 →緑色ののぼり設置、特に問題なし。
美しい街岡本協議会のエリア内で建築行為を行う場合は、市役所への届出に先立ち、当協議会との事前協議が必要です。建築物・工作物の新・増・改築を行う場合や、広告物を掲示する場合は、基本計画について、必ず当協議会へ説明・相談ください。

桜守公園と桜守会

2014/05/30

桜守公園と桜守会         桜守会 田村 武正

阪急岡本駅の北側に小さな公園があります。神戸市所有の公園で、正式名称は「岡本南公園」と言いますが、地元の人たちは、親しみを込めて「桜守公園」と呼んでいます。
桜守公園は、水上勉の小説「櫻守」のモデルとなった笹部新太郎氏の邸宅跡で、昭和56年に公園に整備されました。兵庫県の天然記念物や神戸市の市民の木に指定されている「笹部桜」や「荘川桜」などたくさんの桜が植えられています。
笹部氏は、桜の研究、特に、日本古来種の保護育成に尽力し、「桜博士」と言われた人物です。笹部氏の功績として、岐阜県の御母衣ダム建設の際に、水没することになる樹齢400年以上のエドヒガンの移植に成功したことが挙げられます。この桜は後に「荘川桜」と名付けられました。
また、岡本の笹部邸の庭で芽を出した一本の桜は、東京農大の林弥栄博士の鑑定の結果、新種と認められ、昭和60年「笹部桜」と命名されました。
笹部氏は昭和53年12月に亡くなりました。笹部氏が亡くなる間際に、「屋敷の桜を是非残してほしい」と頼まれた友人達が神戸市に働きかけを行い、公園に整備されることとなりました。
さらに、平成元年、公園の南隣りの住宅跡にマンション建設計画が持ち上がりました。この時も地域住民が署名を集め、神戸市に公園拡張を働きかけ、実現。現在の姿になっています。
桜守公園の開園後、ボランティアで公園の清掃をしていた近所の人々が桜守会を結成して、30年前から活動しています。
主な活動としては、毎週日曜日の清掃、除草作業と、毎年4月の第一土曜日に、笹部桜のPRを兼ねた観桜会の開催です。
今年も4月5日(土)午後1時から観桜会を開催します。毎年の観桜会も年々盛況となり、地元はもとより遠方からも来られるようになりました。観桜会では花見団子や桜茶が振舞われます。
この他、笹部桜の普及を目的として、専門家に委託して、笹部桜の苗木の育成を行い、寄付金等の支援もいただきながら、神戸市内の小学校数十校への植樹の他、苗木を販売する活動も行ってきました。
30年以上に亘りお世話をしてきた桜守会のメンバーも高齢化し、今後は、後継者をいかに確保するかが課題です。

 

sasabe

 

 

 

 

 

 

 

こうべ楽座&夜市の報告

2014/05/30

こうべ楽座&夜市の報告 加集康之

3月15日(土)、いきいき下町推進協議会・神戸市主催の、「こうべ楽座&夜市-わがまちを語る会」に参加しました。参加団体は神戸市内の15団体(約40名)でした。
今回の趣旨は、各地域で多様なまちづくり活動をしている諸団体が集い、語り合い、励ましあい、知恵を出し合い、交流を深めていこうというものでした。
第一部は、3団体から活動の変遷(多様化)の事例報告があり、第二部は「わがまちの活動と組織のこれから」というテーマで、グループ討議を行い、最後に、各グループの発表を受け、全体討論・まとめを行いました。まとめは次の通りです。

①地域への想い・愛着のある人に、できることから参加してもらい、輪を広げていく。そのために団体は、その人の想い・愛着とどうすればマッチした活動ができ るのかを考える必要がある。
②各団体の関係性を考えるとき、各団体はそれぞれの目的によって構成されており、 行政との関わりの中で縦割り(独立型)にならざるを得ない面もある。しかし、多様化された地域社会の問題は縦割り(独立型)では解決できない問題が多々あり、テーマによっては各団体が連携することや、各団体を統括する組織を設置して活動・運営していく必要がある。

多くの気づきと課題を与えられた充実した3時間となりました。

こうべ楽座夜市

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

景市協見学会・研修会の報告

2014/05/30

景市協見学会・研修会の報告  伊藤宜子

倉敷3月5日(水)、約30名の参加者と岡山県倉敷市(倉敷美観地区)に行きました。主な内容は、美観地区の見学と「倉敷伝建地区を守りそだてる会」の方々の講習と意見交換会です。
美観地区は、建物の高さ制限、見える部分に看板を出さない、外観をすっきりさせる、色彩をライトグレーにするという景観を保つための実例が並んだ街並みでした。
確かに視界を遮るものがなく、目に飛び込む風景が統制のとれた情緒ある街に映ります。「素敵な街並み。この街をゆっくり楽しみたいな。」という気持ちになります。
講習会では、「倉敷伝建地区を守りそだてる会」の経緯、活動内容、課題と成果の話を中心に活発な意見交換が行われました。「住民の意見を聞くことが大切で、それを行政に伝え実現していくことと、難しい課題ではあるが、居住者と商業者の合意形成が非常に重要である」とのお話を伺いました。観光と情緒を保つ、という視点で活動されていることがわかりました。
中でも「倉敷町家トラスト」という活動がおもしろいと印象に残りました。「倉敷町家トラスト」とは、空いている町家を借り上げ、修繕し、短期滞在の為の賃貸住宅として貸し出す活動です。
空き家の再利用と街の活性化に役立ち、治安にも良いだろうと感心します。実際に貸出ししている町家も見学しましたが、快適でおしゃれな空間で老若男女に好まれそうでした。
研修会に参加してみて、どんな地域も、住民の方の「この街を良くしたい」という熱い気持ちで、美しい街が一つ一つ実現していくのだと思いました。

 

春を告げる岡本梅まつり

2014/05/30

春を告げる岡本梅まつり   梅まつり実行委員会事務局 堤 健

岡本梅林は、昔から「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」と謳われるほど、日本でも有名な梅の名所と言われていました。
今年も2月23日(日)に「梅まつり」を開催。3500名の方々に観梅の場を提供できました。昨年に比べ、開花も一週間早く、五分咲きの梅で、喜んで頂きました。
当日は、甘酒や梅ジュースを振る舞った他、梅にちなんだ商品の出店、梅ガイドや梅みくじなどで賑わい、観梅者のふれあいの場となりました。
公園もバリアフリーに改善され、車いすの方や、バギーで可愛いお子さんを連れたご夫婦を迎えることができ、うれしい限りでした。
「梅まつり」をきっかけに毎日500人を超える方々が観梅に来られ、岡本駅近くで食事をされる姿が見られました。
今年は、岡本梅林公園のホームページのアクセス数が昨年の5倍、期間中に1万件を超える検索がありました。観梅者も東灘を超えて近畿一円に広がりを見せています。
来年からは助成金が終了します。出店の募集、地域の方々のボランティアの募集、寄付などの資金の支援など、地域の皆で力を合わせて、岡本の良さをアピールしていける場となることを祈っています。
「梅」は東灘区の花になっています。仲間と一緒に梅の普及活動を行ってきました。十年前から区内の梅の木の数をカウントしています。
十年前は1017本だった梅の木が、今年は3334本まで増えました。今後も「梅香るまち東灘」を目指して、多くの方々と一緒に盛り上げていきたいと思っています。
春を告げる梅が終わると、桜の季節となります。落ち着いた佇まいの美しい街をつくっていければと思っています。

食育

 

 

 

 

 

 

 

私たち、暮らしの中心が岡本です
季刊報 美しい街岡本は、『美しい街岡本協議会』が3ヶ月に1回発行するものです。 『美しい街岡本協議会』は、美しいまちなみや豊かな自然に溢れ、清潔で安心して暮らせるまちづくりを目指して、地域住民と地域で働いている人達で、活動しています。