‘2014/11’ カテゴリーのアーカイブ

事前協議制度と屋外広告物ルール&ガイドライン関連の展示も!

2014/11/05

サマーフェスティバル まち協ブースに、たくさんのご来場ありがとうございました。
岡本は閑静な住宅地であり、多くの学校が集まる文教地区の中心であると同時に、阪神間でも有数の商業地域です。三つの個性が絶妙なバランスを保って、この街だけの魅力を醸し出しています。
岡本は神戸市の景観計画区域に指定されていますが、屋外広告物等の規制については、他の区域とは異なり独自のルールを決めていませんでした。
岡本の人気度が上がるにつけ、全国展開のチェーン店や、他地域からの新規参入は増える一方です。この街が賑わうのは結構ですが、広告物が無秩序に乱立すれば、街の魅力は、たちまち失われてしまいます。

「まち協」は、事前協議を通じて、特別なルールはないものの、これまで何とか街の美しさを保つべく努力をしてきました。

私たちの思いを感じて頂いた企業やお店の皆さんへの感謝の氣持ちをこめて、事前協議の成果(協議前と協議後)を伝えるパネル展示を行いました。
他にも、岡本の素敵な看板を写真で展示しましたが、良い看板が増えて、この街を美しく彩ってくれたらと願っています。
八年来、練り続けてきた屋外広告物ルール&ガイドラインがまち協総会で承認され、いよいよ来春からは、条例にも岡本ルールが反映されます。事前協議は、新たに岡本商店街振興組合や専門家の方々が加わり、より足腰の強い「屋外広告物専門委員会」が担います。

十年、二十年先。大きく育った摂津本山駅前のシンボルツリーを見上げて坂道をのぼれば、他のどこにもない美しい街の景色が、皆さんを迎えてくれることでしょう。

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駅前植樹への募金 ご協力お願い

2014/11/05

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来年に満八十歳を迎えるJR摂津本山駅は来年三月に駅前広場の完成をもってすべての工事が終了します。
JR摂津本山駅北側駅前広場は、JR西日本の私有地であり、 神戸市や警察の取り締まりが及ばない場所です。駅舎工事前は、我が物顔で駐車している車両を、人と車が避けながら往来する危ない広場でした。

当初は、工事前の状態に復旧する予定でしたが、せっかくバリアフリーの駅舎ができるのだから、人に優しい駅前広場に再整備してほしいと、当協議会からJR西日本へお願いしました。三年余の間、前向きに話し合い、関係各所の調整を経た結果、緑化を中心とした案がまとまりました。

要望の再整備費用は、基本的に、JR西日本が負担してくださいます。植樹にかかる費用は地元で負担するということになり、皆様からの募金と「県民まちなみ緑化事業」によって、必要資金を確保しようとしています。現時点では、まだ目標額に達していませんので、募金集めに東奔西走しております。引き続き地域の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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建築学会シンポジウムー市民まちづくりはクールジャパン!?

2014/11/05

岡本版・屋外広告物ルール&ガイドラインづくりの立役者お一人である神戸大学の三輪教授より9月13日(土)の建築学会シンポジウムにお誘いいただき参加してきました。
シンポジウムのテーマは、「まちの再生と市民まちづくりのこれから―震災を経て市民まちづくりはどう変わったか―」。
阪神・淡路大震災の復興まちづくり地区の多くでは、復興が収束した現在でも、福祉、環境共生、景観、まちなみ保存など、様々な形でまちづくりが持続しています。
このシンポジウムは、そうした市民まちづくりの今後の方向を展望したり、まちづくり活動の経験を次代に引き継ぐことを目的に、地域活動団体の方や専門家がパネラーとなり意見交換を行うというものでした。
日本の市民まちづくりの動きが、いま世界で注目を浴びているらしいです。「クールジャパン!」らしいのです。
大学の先生のお話は、時々難しいカタカナを使われておられましたが、内容は、とても分かりやすく、チョット賢くなったような気がして帰ってまいりました。
パネラーの真野まちづくり推進会の清水氏、野田北ふるさとネットの河合氏、井吹台自治会連合会の坂本氏の各地域からの報告があり、まちづくりは終わらない、まちづくりは今後も続いていくというお話がありました。
また、弘前大学の北原先生の東北の震災復興まちづくりを例にしたお話の中で、PDCAサイクルで議論を深めていくことが重要であるということと、コモンズ(共用の場)の再生と公開がまちづくりの原点ではないかというお話も興味深いものでした。
しっかり3時間半、居眠りもすることなく、聞いていたつもりですが、理解が正しいかどうかは自信がないのも正直なところです。ごめんなさい。

※PDCAサイクルとは
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善し、事業を円滑にすすめる手法

「景市協」総会参加報告

2014/11/05

「神戸市景観形成市民団体連絡協議会・第22回・委員総会」。今年もこのなが~い名称の総会に出席しました。長いので、略して「景市協」と言います。
「景観形成市民団体」とは、身近な都市景観の形成を図ることを目的とした市民団体のことで、現在12団体が神戸市に認定されています。「景市協」は、景観形成市民団体の集まりで、団体間の情報交換や連携を図るため、平成5年に設立されました。

30年以上、景観まちづくりに取り組んできた当協議会は、「北野・山本地区をまもり、そだてる会」「旧居留地連絡協議会」「南京町景観形成協議会」と並んで古参株です。毎年この会の会長は持ち回りで、当番地区で総会を開催します、今年は、三宮中央通りまちづくり協議会が開催し、会場は、新しくできた危機管理センターの一階会議室でした。

主な議題は、①来年の開港5都市景観まちづくり会議・神戸大会の大きな方向性の共有と大会実行委員会の設置について、②形骸化しつつある景市協の在り方について見直しを図るために実施されたアンケート集計結果の報告、③今後の活動についての意見交換、の3つでした。
景市協は、各地区でまちづくりをしている仲間のせっかくの集まりです。今回のアンケートをきっかけに、連絡・情報交換に限らず、もっとお互いに感化しあったり、切磋琢磨したり、時には一緒にまちづくりの課題について考え、一緒に何かに取り組んだり連携したりできる、有意義な繋がりにしていければと思っています。

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景観形成市民団体(12団体)
北野・山本地区をまもり、そだてる会/旧居留地連絡協議会/南京町景観形成協議会/美しい街岡本協議会/トアロード地区まちづくり協議会/栄町通まちづくり委員会/新長田駅北地区東部いえなみ委員会/魚崎郷まちなみ委員会/三宮中央通りまちづくり協議会/神戸元町商店街まちなみ委員会/有馬まちなみ景観委員会/もとまちハーバー懇談会

 

クリーン作戦に参加して

2014/11/05

9月8日(月)、クリーン作戦が実施されました。参加しながら「新しく懐かしい街」岡本にふさわしい活動だと、改めて感じました。
岡本の美しい街並みを岡本で暮らす人、学ぶ人、働く人が協力して行うクリーン作戦は毎年2回実施され、大学時代を岡本で過ごした私は今回で7回目の参加でした。
大学生と共にゴミ拾いやガム取りを行う中、道を通る地域の方から「きれいにしてくれて、ありがとう」「助かるわ、ご苦労様」と温かい言葉をたくさんいただき、とても嬉しい気持ちになりました。
新しい、そして懐かしい岡本の景色が10年後、20年後も美しくあればいいなと思いガム取りをしていました。普段あまり下を見て歩かないせいか、捨てられているガムの多さに驚き、一つ一つ取っていきました。
近隣大学生と地域の方が力を合わせてクリーン作戦をする姿が、とても岡本のまちに合っていて、素敵でした。
コミュニティのつながり、これから美しいまちを保つために何ができるか、感じて考える貴重な時間でした。   髙田聖子

 

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クリーン作戦は、年に2回、3月と9月の第2月曜日に実施しています。岡本に住んでいる方、働いている方、ぜひ、クリーン作戦にご参加ください。

 

 

 

 

広告景観フォーラム参加報告

2014/11/05

9月5日(金)、兵庫県屋外広告美術協同組合主催の広告景観フォーラム(テーマ「より良い景観を目指して」)に参加しました。藤本英子先生の司会進行で、第1部はパネルディスカッション、第2部は小人数グループでの意見交換と各班の意見発表でした。
国土交通省や兵庫県景観形成室といった行政の方、サインクリエーター協会や兵庫県美術技能士会という広告業界団体の方、ともすれば反対の立場におられる方々とも意見を交換させていただきました。
「思いは同じ」でした。
「とにかく派手」「目立ってなんぼ」ではなく、街に溶け込む、街並みに寄り添うことも大切であると、業界の意識も変わってきているとのこと。しかし、発注者の意向との調整の難しさ、ご苦労話も多く伺いました。組合に入っていない業者についての協調性に関するお悩みも吐露され、「いずこも同じ秋の夕暮れ」の感あり……。
国の動きとしては、広告物の規制強化を行いつつ、歴史・文化の発信手段として見直すこと、官民連携の取り組み、景観向上に向けた支援制度等の紹介がありました。
兵庫県は、屋外広告物条例について、業界関係者からの「わかりにくい」「改正してほしい」といった声を受けて、「条例を改正する前に『現在の条例が目指している姿(ルールが守らている状況)』にしていくことが先である」と考え、違反広告物対策と違反広告業者対策を連動させた取り組みを実施し、違反広告が3割も減ったそうです。
行政職員の方でもはっきりと物申される方に出会うことができました。「まず守るべきコトをきちんと守ってから意見を言うこと」という主旨のことを理路整然と、しかし、高圧的、威圧的には感じない、非常に納得できる話し方をされるとても魅力的な方でした。もう少しお話を伺いたかったです。
広告業界では、デザインされたものを取り付けるだけという仕事が増えていたり、印刷技術等の進歩により、看板屋でないのに広告業を営む業者が増えているそうです。しかし、看板屋としては、「自分で現場を見て、ここにはこんな看板がカッコイイと考えてクライアントに提案したものを設置する方が達成感もある」「岡本のような街が増え、それに応えられる看板屋が増えていけるよう、組合や技能士会も努力していきたい。広告業界の一人ひとりが、良い広告景観やデザインの勉強していかなければならない」など、素敵な看板屋さんの誇りを感じるお話も伺うことができました。

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藤本英子先生(京都市立芸術大学美術学部・大学院美術研究科環境デザイン研究室教授)当協議会の定期総会基調講演にお越しいただいたご縁から、当協議会の活動に関心をお寄せいただいています。

兵庫県屋外広告美術協同組合(略称:兵広美)兵庫県で広告業及び関連事業の仕事をしている約200社が加盟する団体

美しい街であり続けるために 2014年7月~9月

2014/11/05

7~9月の事前協議案件は12件でした。

①ワイモバイル→赤地に白文字の同一表記の壁面広告2基を並べて設置する計画が提案された。白地に赤文字の配色に反転、表示は1つに削減。突出広告も白地に赤文字の配色に変更。(既存看板を利用して盤面のみ取り替えるため、表示を取りやめた壁面広告は白板として残された)

②カインドオル→「古着」「お売りください」「買取・販売」などの言葉が、店名より大きく表示されるデザインが提案された。 ルール&ガイドラインの意図・思いを説明し、理解いただくことができた。ベースの色を赤から白に変更、店名以外の文字は極力削減。

③あんどう皮膚科→壁面広告2基と、ぶら下がり広告の掲出計画。赤地に白文字から白地にピンクの文字に変更。廊下の手すり部分からはみ出す設置方法について再考いただくようお願いしたが変更はされず、高さが少し押えられた。意匠はアルミ複合版から内照式に変更されていた。

④ネイルサロングーフィー→突出看板と集合看板を掲出予定。赤地に白文字から白地に赤文字に配色を反転、突出看板はルールに沿った設置位置に変更。

⑤みやな→特に問題なし。

⑥PIRE OKAMOTO→ステンレス・ヘアライン仕上げの集合看板が、地上広告のルールを確認の上で計画・提案された。まち協が地上広告と誤認して、高さ1500㎜以下になるようにお願いしたところ、1500㎜以下に修正。置き看板の形態であると誤認に気付いた時点では、制作にかかっていたため、置き看板のルールに合致する大きさへの変更を求めることはできなかった。

⑦西崎眼科・阪急不動産→「移転のお知らせ」と「マンション建設予定地」の告知を工事仮囲いに掲出する計画。「移転のお知ら せ」は、工事仮囲いに貼り出す前に8月末から約1ヶ月間に限り置き看板に転用して表示したいとの申入れがあった。この場合、置き看板の基準には合致しない大きさとなるが、一時的なお知らせであり転用するとの事情から承諾。

⑧岡本レジデンス(事後報告)→マンション広告(横断幕)が設置される。大きさ(横 幅5400㎜×高さ1500㎜)は、壁面広告のルールには合致しない。約2ヵ月間(予定)の期間限定とのこと。

⑨理容プラージュ→店舗正面の上と両脇に合計3基の壁面広告、2基の突出広告、置き看板、窓面広告等を掲出する計画が提示された。設置数は全部で4基に削減、掲出する4基の広告物についてはそれぞれルールに適合するよう変更。

⑩カラーズアソシエイト→切り文字の壁面広告、表示内容は社名のみ。

⑪テナントビル→2階建てテナントビルの新築、特に問題なし

⑫ハンドインハンド→テントやり替え。特に問題なし 

【協議が必要な行為】

 建築物、工作物、広告物(等に係る下表の行為で、以下の項目に該当するもの。
①壁面位置指定道路、景観形成道路に面する敷地
②地上4階建以上の建築物等
③店舗、事務所等の非住宅用途
④8戸以上の共同住宅
⑤その他、岡本地区の健全なまちづくりとって、特に影響があるもの

建築物・工作物
・増改築、大規模修繕
・移転、除去
・外観を変更することとなる色彩の変更
広告物の表示等
土地の区画形質の変更等
木竹の伐採

岡本はきれいな街、自慢の街です。岡本が岡本らしく美しい街であり続けるために、本年5月の総会にて承認された「岡本版・屋外広告物ルール&ガイドライン」をもとに、事前協議を行っていきます。ルール&ガイドラインに沿った看板を設置いただくために、制度運用体制やサポート体制を整えています。屋外広告物を設置する際は、当協議会へご相談ください。

岡本での貴重な出会い-観梅名所の跡を訪ねて

2014/11/05

 地域の歴史発掘活動を続ける中、かつて日本有数の観光地岡本梅林を、卒業研究のテーマに取り上げた学生、関西学院大学文学部4年生の會田宗さんに出会いました。
 その卒業研究でわかったことや、感じた事など、寄稿いただきました。

 「お花見に行きませんか?」と誘われたとき、皆さんはまず何を思い浮かべますか。多くの人の頭には桜が満開の風景がふと浮かんだのではないでしょうか。
 しかし、百年前の人達は、今の私たちとは少し花見事情が違ったようです。私たちが桜の花見へ出かけるのと同じように、明治、大正時代の人々は2月梅の花の季節には電車や人力車に乗って観梅に出掛ける人も少なくありませんでした。 

岡本は、明治の神戸大阪間の鉄道が開通して間もない頃から、遠方より観梅客が集まる、阪神間はもちろん関西中に名の知れた梅の名所でした。明治末から大正にかけては現在の住吉駅から人力車に乗ってくる人、阪神青木駅から歩いてくる人など様々でした。すき焼きを食べながら梅を楽しむお金持ち、自前のお酒を持ち合わせて歌を歌いながら梅を楽しむ人など雅俗入り混じっていました。

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 左の絵は、長年、岡本梅林の研究をされている廣岡倭様より頂いた岡本交友会発行の絵葉書より転載させていただいものです。

 今回、調査を進める中で、文献や資料だけでは分からない話を岡本の方から聞くことができました。
 創業百六十年になる和菓子屋さん安政堂の中西政秀さんに「お店のルーツは、この地のお寺の住職から梅を用いたお菓子作りを教えてもらい商品化したことがはじまり」と教えていだだきました。創業当時は、現在の西光寺の辺りに店を構え、梅ようかんや梅ジャムなどを作っていたそうです。明治、大正の観梅の時期には梅林へ入り鶯餅や抹茶を販売していました。 

 岡本梅林の研究をされている廣岡倭さんには、当時を知る貴重な絵葉書や各資料を拝見させていただくと共に、様々な貴重なお話を伺うことができました。
 特に興味深かった点は、岡本梅林の観梅は「行政や特定の団体によって運営されていたのではなく、この地の梅林を保有する地主たちのボランティアで成り立っていた」こと、「多くの人が観梅に来てくれるのと、梅の名勝地を守りたいという地域の誇りがあったのではないか」とのお話です。
 約半年間調査を行った中で、岡本の様々な方からお話を伺い、多くの貴重な出会いを得ることができました。ありがとうございました。
 岡本梅林についてはもちろん、岡本の街の歴史にも触れることができました。調べるほど新たな発見あり、岡本梅林及び岡本の街は、歴史があり本当に興味深い地です。
 岡本梅林が時代の変化や災害によって失われてしまったことは残念であり、一度その関西随一とも言われた梅林を見てみたかったという思いにかられます。
 この地に所縁ない者ですが今も変わらず絵葉書の写真の女性の様に、この岡本を訪れた人々を笑顔にするそのような素晴らしい街であり続けてほしいと思います。

関西学院大学文学部4年生 會田宗 

私たち、暮らしの中心が岡本です
季刊報 美しい街岡本は、『美しい街岡本協議会』が3ヶ月に1回発行するものです。 『美しい街岡本協議会』は、美しいまちなみや豊かな自然に溢れ、清潔で安心して暮らせるまちづくりを目指して、地域住民と地域で働いている人達で、活動しています。