第51回 「岡本の微風」
「岡本の微風」 横田 伸之
『岡本~岡本です。』電車がホームに滑り込み程なくしてドアが開くと、ふわっと流れ込んでくる微風。一瞬にして何とも懐かしく安心感を覚える匂いに包み込まれます。他の何処とも違う、岡本の街の香りです。
背後にそびえる緑豊かな山々。落ち着いた佇まいの家々。クラシカルな石畳を誇る商店街。昔ながらの路地。それに住まう人々のエッセンス。これらが絶妙にブレンドされて織りなす「岡本の微風」。
遠くから帰って来られた方が、あるいは久方ぶりに岡本を訪れた方の多くが最初に『あぁ、岡本だ。』と実感するのはこの岡本の微風に包まれた時ではないでしょうか。
私共「美しい街岡本協議会」は主に景観に関する取り決めを担っています。目に見える部分を司ってはいますが、それがひいては目に見えない「岡本らしさ」に繋がればとの思いで取り組んでいます。
次の世代の人たちも吹き抜ける風に岡本を感じる、そんな未来に思いを馳せながら今日も石畳の街を歩いています。
★岡本人語とは
岡本人語は、筆者から次号の筆者を紹介していただく「リレー連載」です。まち協幹事から始まり、幹事の知人へバトンタッチ、そのまた知人へバトンタッチし、今回で連載51回目となりました。
いつか、あなたへ、そしてあなたのお知り合いへバトンが託されます。岡本に縁のあるみなさんのツナガリで続いていくコーナーです。