景市協見学会・研修会の報告

景市協見学会・研修会の報告  伊藤宜子

倉敷3月5日(水)、約30名の参加者と岡山県倉敷市(倉敷美観地区)に行きました。主な内容は、美観地区の見学と「倉敷伝建地区を守りそだてる会」の方々の講習と意見交換会です。
美観地区は、建物の高さ制限、見える部分に看板を出さない、外観をすっきりさせる、色彩をライトグレーにするという景観を保つための実例が並んだ街並みでした。
確かに視界を遮るものがなく、目に飛び込む風景が統制のとれた情緒ある街に映ります。「素敵な街並み。この街をゆっくり楽しみたいな。」という気持ちになります。
講習会では、「倉敷伝建地区を守りそだてる会」の経緯、活動内容、課題と成果の話を中心に活発な意見交換が行われました。「住民の意見を聞くことが大切で、それを行政に伝え実現していくことと、難しい課題ではあるが、居住者と商業者の合意形成が非常に重要である」とのお話を伺いました。観光と情緒を保つ、という視点で活動されていることがわかりました。
中でも「倉敷町家トラスト」という活動がおもしろいと印象に残りました。「倉敷町家トラスト」とは、空いている町家を借り上げ、修繕し、短期滞在の為の賃貸住宅として貸し出す活動です。
空き家の再利用と街の活性化に役立ち、治安にも良いだろうと感心します。実際に貸出ししている町家も見学しましたが、快適でおしゃれな空間で老若男女に好まれそうでした。
研修会に参加してみて、どんな地域も、住民の方の「この街を良くしたい」という熱い気持ちで、美しい街が一つ一つ実現していくのだと思いました。

 

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