vol.60 開港5都市景観まちづくり会議 長崎大会 参加報告

p1 令和3年11月20日~22日、開港5都市景観まちづくり会議に参加しました。
昨年の神戸大会は新型コロナの感染拡大のため、規模を縮小しての開催でしたが、今年の長崎大会は、十分な感染対策のもと、ほぼ例年通りのプログラムとなりました。
まちづくりに携わる各都市の素敵な方々と出会い、交流させていただき、各都市の海辺や開港の歴史を大切にしながらまちづくりを行っておられる様子を知り、大変勉強になりました。

分科会は、居留地を歩く会に参加しました。長崎の居留地は長崎市歴史的風致維持向上計画の重点区域に設定され、長崎市と一緒に未来の居留地のデザインを今リアルに考えておられるそうです。
香港上海銀行長崎支店記念館、大浦天主堂、グラバー邸、オランダ坂、東山手十二番館を地元協議会の方の案内で歩いて回りましたが、その丁寧な説明に感動しました。
長崎弁がとても愛着を持たせてくれ、エネルギッシュで熱い情熱を感じる進行でした。
ゲストを楽しませるだけでなく、ご自身も実に楽しんで取り組んでおられることが伝わってきました。長崎の歴史、物語、エピソード、すべて頭に入っておられます。
これほど素晴らしい案内をしていただけるまち歩きは初めてで、関心と驚きでした。
本当に、より深く楽しく長崎を知ることができました。
長崎大会に参加して、改めて自分の街、自分のまちづくりの形を再認識できた気がしました。
岡本は長崎のような観光地ではありませんが、古きを大事にしてその上に新しい事をいれることで素敵な街になる。
他の街を見て発見できたように思います。
いろいろな街の良さを知った上で自分の街の良さを知る。
この三日間の経験は私にはとても大きな恵みでした。
もっと他のまちづくりも見てみたいと思いました。
足立 大輔

長崎開港450年を記念するイベントも同時開催されていて盛り上がっていました。
開港5都市に初めて参加し、各都市の方と交流いたしましたが、特に長崎のメンバーが若いことに驚きました。
当協議会も、メンバーが入れ替わり若いと言われますが、長崎では20代30代の方たちが街づくりに積極的に携わっておられました。
統計上、長崎も例にもれず人口が減り過疎化が進んでいます。しかし、そのような状況でも若い世代が積極的に街づくりに参加しているのは、
長崎には人を惹きつけるものがあると思います。
岡本に話を戻すと、もっと若い世代が参加してほしいと思います。
街づくりに年齢制限はありませんし、ずっとではなく一時的な参加でも良いと思います。
何らかのカタチで関わっていただき、一人でも多くの方が岡本を知ることで、より良い街づくりができるのではないか?と考えさせられた長崎でした。
染田 直樹

今回は出島とその周辺を巡り、街づくりや歴史を勉強する分科会に参加しました。
長崎の出島は歴史の教科書でも知られる誰もが知る有名な場所だと思いますが、鎖国の終了と明治期の発展により、周辺の海は埋め立てられ、
歴史の波にのまれて姿を消していました。
近年まではビルや住宅・病院などが立ち並び、かつての出島の姿は見る影もなかったそうです。
しかし、今の出島は塀と小さな堀で扇形に囲われ、復元された洋館が立ち並び、当時の面影を感じることができる場所となっています。
将来的には隣接すつ国道を移動させたり、四方を水路で囲んだりして、かつての出島を完全復元する計画があるそうです。
意見交流の際に「住み慣れてしまうと、その場所の長所や短所が見えにくくなる」というような意見が出ました。
これは全国の街でも共有できる意見だと思いました。
地元に関心を持つ住人が増えれば、悪い所は改善され良い所は残り、魅力のある街になっていくのだと思います。
時代と共に変わってゆく岡本の街ですが、昔の面影を残しつつも、今以上に魅力ある街になって欲しいなと思いました。
林 秀峰

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