日本サイン学会 第9回 デザインフォーラムin長崎

地方を創生するサインコミュニケーション

2月27日(土)、エライ難しいタイトルのフォーラムに行って参りました。

日本デザイン学会 今回、私が行った大きな役割は、わずか10 ha程の小さな街区で看板の約束事(ルール&ガイドライン)ができたということを証明する為のようでした。

京都市や芦屋市のように行政がつくる条例ではなく、足かけ8年もかけ身の丈に応じたキメの細かいルールを住民目線で考え、地域の人々と幾度も議論を重ね、アンケートをとり、ただひたすら「素敵な看板でまちを彩りたい」という想いからルールができたという事実は、看板の作り手の方々(デザイナーや、屋外広告物業者の方)からも評価をいただきました。

本州はもちろん沖縄からもルール&ガイドライン第2案(平成25年2月発行)を持参され、「話を聞きに来ました!」と言ってくださった方もいらっしゃいました。勿論、すぐにできたての決定版をお渡ししました。

マスコミにも度々登場する京都市の屋外広告物強制執行の成果の発表や、景観=屋外広告物のあり方・役割から考えるまちづくりなどいろいろ盛りだくさんの発表がありました。

富山市では、「AMAZING TOYAMA」というまちづくりのプロジェクトが展開されており、一人のグラフィックデザイナーを中心に多くの住民の知恵と途方もない努力、加えて富山市の太っ腹な土俵のうえで、様々な取り組みが実施されています。取り組み発表を聞いて、手法の重要性と原資の必要性を感じました。

一定期間の補助金はあるものの継続するためには原資を作らねばなりません。そこには尽きぬアイデアと実行力と努力が不可欠です。また、住民の賛同と後押しが継続の大きな力となり、大きな輪になっていくことを痛感しました。看板=仕掛け=まちづくりという新しい方程式も知りました。

仕掛ける人も参加する人も面白くないとダメなんです。楽しくないとアカン!ということです。そこからまたアイデアも湧いてきます。私たちも楽しい仕掛けを考えながら屋外広告物ルール&ガイドラインを熟成させていきたいと思います。
橋谷 惟子

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