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まちづくり協定を更新します

2019/02/14

まちづくり協定は一旦現行のまま更新
理解を深めてルール整理方針を提案へ

前号で報告した当地区のまちづくりルール整理の状況についての続報です。
引き続き幹事会で議論を行ってきた中で、今日まで運用してきたルールの成り立ちや掲げている目標などを、次代を担う若手幹事がより深く理解し、整理方針を提案すべきであろうという考えに至りました。
そのため、一旦現行の協定はそのまま更新して、議論を継続しようという方向に舵を切りなおしました。
来年5月の総会で、継続更新を諮る予定のまちづくり協定全文を掲載しましたので、是非ともあらためてお読みいただき、何かご意見があれば最寄りのまち協幹事までお寄せください。

まちづくり協定 全文

24回目の開港5都市 函館大会に参加して

2019/02/14

函館大会19月1日(土)~3日(月)、5年ぶりの函館大会に参加いたしました。秋晴れの気候のいい日に恵まれました。
岡本は1人でしたが、神戸からは20名の参加があり、長崎、新潟、横浜、そして地元の函館の皆さんで総勢110名ほどの参加がありました。「久しぶり?」の声があちこちで飛び交っていました。
開催都市は、2泊3日の期間に凝縮して、取り組みを独自の切り口で紹介できるプログラムを作り上げています。
今年の特徴は、各都市の若者達による、今取り組んでいること、課題や地元自慢などについて発表・意見交換が活発に行われたことです。 次の世代にうまく繋がっていると安堵しました。

分科会は、「女子的函館湾岸コンクリート物語」に参加しました。「コンクリートのような意志の硬い女子になれるのかな?」と期待して参加しましたが、コンクリート遺跡巡りと、何かの薬品を混ぜて、瞬時(と言っても、2~3分)で固まるコンクリートで作品を作るワークショップでした。
そこで、芸術的なペーパーウエイトを作成しました。ご希望の方がいらっしゃればプレゼントしますので、勇気を出してご応募ください。

函館大会2「開港5都市景観まちづくり会議」は、約四半世紀前に神戸市が言い出しっぺでスタートし、これまで、神戸市が最も「景観まちづくり」の視点に特化して参加してきました。そして、それは当協議会の根幹のまちづくりでもあります。
5都市のまちづくり会議としては、今後は、神戸も景観だけに限らず、もっと広い視野で取り組む次のステージに! 6巡目の2年後の神戸大会に向けて若い力を!?
橋谷 惟子

まちづくり協定更新について

2019/02/14

岡本地区まちづくり協定を現行のまま更新することとしました。
協定の更新には、総会承認と神戸市諸手続きが必要となります。別紙にて、協定更新についての意見募集を実施していますので、ご協力よろしくお願いいたします。
また、夏号に引き続き、まちづくり宣言改定案の意見募集も実施しています。皆さんのご意見をお聞かせください。
【まちづくり宣言 改定案の検討についてご意見をお聞かせください】
引き続き、まちづくりルールの整理の検討も行っていきます。
追加で定めたい内容や宣言したいことはないか等、意見募集を行い、まちづくり宣言改定案を検討していきたいと考えています。

【参考】まちづくり宣言改定案に掲げる項目案

・壁面後退区域の使い方
・敷際の緑化
・集合住宅の家庭ごみ保管場所等
・ごみ出しマナーとまちの美化
・深夜マナー
・周辺環境への配慮
・車と歩行者の共存
・歩きタバコ、ぽい捨て禁止
・節度ある店外での営業・勧誘活動
・路上の適正利用

改定案に追加したい内容等について、提案やご意見を事務局(FAX︓078-451-0369)までお寄せください。※任意の様式で結構です。

わがまち岡本への思いの丈とともに 2017 年度 事業報告

2018/11/25

事業報告
今回の総会は、例年の議案書をほぼ読み上げるだけの事業報告からスタイルを変えて、若手幹事の、わがまち岡本への思いの丈を打ち明けたり、事前協議や季刊報編集の裏話や苦悩、幹事になって活動してみた正直な感想なども吐露したりしながら、昨年度1年間の取り組みを報告しました。

■まちづくりルール見直し検討
(まちづくり協定更新の検討)

美しい街岡本協議会のエリアには、「岡本地区まちづくり協定」、「岡本地区地区計画」、「岡本駅南都市景観形成地域(景観計画)」などのルールがあります。
今から9年前、平成21年10月に、まちづくり協定の更新(一部変更追加)を行いました。
第15条に「この協定の有効期限は、変更日から起算して10年とする。
更新する場合は、市長および協議会が協議の上で行う」とあり、有効期限が定められています。
平成31年10月=来年10月に有効期限を迎えるまちづくり協定について、①更新するのかしないのか、②更新するとした場合、10年前に更新した内容の見直しは必要ないかどうか、考える必要があります。
そこで、平成29年度より、次代を担う若手幹事を中心に検討部会を開催、まちづくり協定更新の検討に着手しました。
まずは既存ルールを確認し、これまでのまちづくりを振り返るとともに、今後のまちづくりについて考えました。
美しい街岡本協議会は、昭和57年、西崎敬四郎先生を初代会長とし発足しました。
当時岡本にパチンコ店ができるという噂が流れたことも、このまちづくり活動が始まったきっかけになったそうです。
まちづくり協定の内容は、建物の建て方などのハード面の内容と、配慮事項や努力目標、マナーなどのソフト面の項目が定められており、ハード面の内容は地区計画と内容が重複している(他のルールで担保されている)ことを確認しました。
そのため、地区計画と重複する内容は、地区計画のみとする方針とし、残る主にソフト面の内容は、「美しい街岡本 もっと美しいまちづくり宣言」に統合して、まちづくり協定は更新しないこととしました。

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■岡本をもっと知りたくて
(現状を把握するまち歩き実施)

昨年5月と11月に、まち歩きを実施し、幹事間の情報共有や意識向上を図りました。
5月は屋外広告物に着目して歩き、11月は屋外広告物ルールでは規制・誘導しきれない窓面広告に着目して歩きました。

これまで、他地区の方が見学に来られたときや、学生に調査協力などしてもった際に、まち歩きをしたことはありましたが、昨年度の2回のまち歩きは、新幹事メンバーの発案で、幹事自身が改めてまち現状を確認・共有するために実施したものです。
今後は、素敵な窓面の特徴の整理などを行い、岡本に似合う窓面の使い方について提案を行っていきたいと考えています。

■思いを伝えることの大切さ

岡本商店街のサマーフェスティバル、毎年恒例の地域の夏祭りへのブース出店は、地域の皆さんと私達幹事が直接お話しさせていただいて、まち協のことを知ってもらう貴重な機会です。
ブースにお立ち寄りいただいた方とお話ししていると、岡本の看板が他の地域の看板と違うことに気付いていなかったという方も多数いらっしゃいました。これは街の雰囲気にマッチしているからだと思います。
また、昨年から一部若手幹事も事前協議に参加しています。
事前協議とは、岡本に新規出店するお店のオーナーや看板デザイナーの方にお越しいただいて、屋外広告物や店舗外観の景観について協議する場です。
初めは少し緊張気味で会話も固めですが、世間話も交えながら、場を和ませ、岡本愛を語ります。
大切なのは地元岡本人の思いをお伝えすることです。
全てを受け入れてもらえるということではありませんが、私達の思いを受け止めていただき、岡本がどんな街かを認識していただいた上で、できる範囲の協力をいただいています。
サマーフェスティバルや事前協議、そのほか、日常の何気ない会話など様々な場面で、まちへの思いを人に語ることが増え、人に話をすることで、自分自身の意識が高まってきている気がしています。
人に伝え、自分も成長する、一石二鳥です。

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3-1■素敵な人たちがいる岡本

毎年、大変多くの住民・商業者の方から賛助会費を頂戴しています。
皆様からいただいた賛助会費は、季刊報発行を始め、まち協活動の原資として大切に使わせていただいています。
ありがとうございます。
今回、一人でも多くの方に私達の話を聞いてもらいたい、賛助会費をいただいている方に直接活動報告をしたいとの思いから、賛助会費をいただいた方のうち、郵便局の振込伝票で住所がわかる方については、お手紙をお送りさせていただきました。
まち協の顔でもある季刊報は、毎号編集会議を行い、幹事が原稿を担当し、発行しています。この会議は、皆が集まれる時間が就業後で、なんと、開始時間は21時です。
最初はよくまぁこんな時間に集まって御苦労さまですと他人事に思っていましたが、若手幹事も、いつの間にか編集会議に参加したり、原稿を書かされています。
そして、まち協の花壇の維持管理も、仕事を終えた後、夜の暗い時間に、花の植え替えをすることがほとんどです。水やりなど、幹事以外の、地域の皆さんもサポートしてくださっています。
また、自分の家やお店の前だけでなく、まちの掃除をしてくださっている方もおられます。こんな素敵な人たちがいる岡本の街に感動し、また自慢・誇りに思います。

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■感想・まとめ        足立 大輔
自分が生まれ、これからも住み続けるであろう岡本が住みよい街であり続けるためには、この協議会が必要であると、活動をすればするほど、再認識してます。
橋谷会長をはじめ先輩幹事の皆さんには、私達若手幹事がやりたいことをできるよう応援していただいています。しかし、自分のような者で大丈夫だろうか、自分に何ができるのか、葛藤する毎日です。
いつも一緒にやってくれている同世代の横田、江見君、平野さんには本当に感謝しています。活動は、正直大変です。長く続けていくためには、それぞれのペースでできる範囲で活動できればと考えています。
協議会発足から36年、人も街も変化しています。発足当初の思い、先人の意志を受け継ぎ、同時に私達なりのやり方でまちづくりに取り組んでいけたらと思います。

普通だけど特別な街、それが岡本

2018/11/25

美しい街岡本協議会は、私たちの街岡本が美しく、住んで誇りの持てる街であり続けるよう、様々な取組をしています。なかでも屋外広告物や建築物に関する事前協議は、地味ながら岡本の街の景観を守る要となっています。
これまでも多くの法人、個人の皆さんから御理解と御協力を頂き、美しい街並が維持されてきました。
そんな岡本の街にとって、またひとつ嬉しいことがありました。
ある建物オーナーの方が、街の美観や建物の管理上のことを考えて、店子さんの店舗用テントを付け替えてくださったのです。
オーナー自らが、こういう形で協力してくださったことに、協議会幹事一同、大変感激いたしました。
感謝の思いをお伝えすべく、また、付け替えの経緯も伺いたく、協議会会長の橋谷惟子と幹事の小田敏夫が、オーナーの三原順子さんにお会いしてきました。
三原さんの建物を管理している不動産会社の岡本たか子さんも同席され、お話を伺ううちに、期せずして岡本の魅力を語る座談会となりました。

■オシャレなテント

橋谷 「この度は、センスのある美しいテントを設えて頂いて、ありがとうございました。手弁当と熱意だけで頑張っている協議会としては、本当に嬉しいことでした」
三原 「橋谷さん同様、岡本に生まれ育った者として、できることをしただけです。あなたとは一つ違いですけど、岡本一丁目の私の生まれたあたりは、昔、岡本字釈迦田といっていた。あの頃からは、もう全く岡本も変わったわね」
橋谷 「お店が増えてね。最近はマンションの建設ラッシュです。新しい店舗や住宅が増えていく中で、岡本の良さを守り、さらに美しくしていきたいというのが、私達の願いなんですけど、三原さんのように、地元の個人の方がこういう形で応援してくださると、大変勇氣づけられます」
小田 「最近は地元に不在のオーナーの方が多くて、街への関心が薄くなる傾向にあります。こうしてオーナー自らが動いてくださるのは、心強い限りです」
三原 「あそこはね。JRの摂津本山駅から出て最初に目に入る場所。岡本の南玄関です。三年前に建物の外壁を白から茶色に変えたんですが、以前のチケット屋さんのテントの色と合わなくなってしまいました。そのことが、ずっと氣になっていたんですね。
去年の十月、台風でそのテントが壊れたのを機会に色を変えてほしいと、この岡本さんを通じてお願いしたんですけど……岡本さんには建物の管理とか、まるで私の秘書か娘のように、よくしてもらっているの」
岡本 「店子さんには店子さんの事情があって、それも本当によくわかりますし、どうしようかと思ったんです。そうしたら三原さんが、『無理を言って、私の好みの色や形にしてもらうのだから、費用は出しましょう』と。それで、あのテントになったんです」
小田 「あれはいいですね。チケット屋さんであんなオシャレなテントは他にない。建物の色にも合ってるし、隣の惣菜屋さんとのつながりもかわいい」
三原 「以前は看板もあったんだけど、あの台風のとき、本山駅まで飛んで行って……怪我人がいなくて良かったんですが、看板はもうやめてもらいました」
橋谷 「ない方が、すっきりしますね」
小田 「テントのロゴも隅っこにちょこっと。さり氣なくていいですね」
三原 「そのさり氣なさが岡本のいいところ」
小田 「それでいてオシャレなんだよな。僕ね、岡本に住んで今年で二十五年目に入るんですけど、始めの頃、夏になると、女子高生達が制服姿で白い日傘を差して歩くのを見てびっくりした。若い頃、東京にも住んでましたが、渋谷にも表参道にも、そんな女子高生なんていなかったですよ」
三原 「でも、それが普通なのが岡本なのよね。昔から岡本は商売が難しいと言われているけど、それでも岡本にお店を出したいと言う人は多いでしょう」

普通だけど・・・

■岡本の魅力

岡本 「他所から見ると特別な街なんですね。私、大阪出身なんですが、高校生の頃、友達と『岡本ツアー』と銘打って、岡本に遊びに来たんです。もう、いっぺんに好きになって、将来絶対ここに住もうって思いました。結婚してここに住めるようになって、本当に良かったと思います」
小田 「僕も初めて阪急岡本駅に降りた瞬間、もう街に一目惚れだったな。ここは秘密の花園かと。即決でしたね」
岡本 「住んでいる年数は、ほぼ同じですね」
小田 「二十数年と言えば、結構長いですけど、この地で生まれ育った三原さんや橋谷さんから見たら、新参者ですね。何か今日は新旧(?)岡本人の座談会のようです。まあ僕達新参者は、一発で街の魅力にやられたクチですけど、三原さんにとって岡本の魅力って何でしょう?」
三原 「今も言いましたけど、さり氣ないというか、普通であること。ぶらないところですね。それでいてちゃんと周囲に氣を配っている。不快感を与えないようにね」
小田 「ずいぶん昔のことですけどね。女優の吉沢京子さんが結婚して芦屋に住むようになった時、芦屋の人がゴミを出すのにも化粧していてびっくりしたとか」
三原 「岡本もそうね。化粧できない時はちょっと帽子をかぶるとか。普通にね」
岡本 「だけどその普通っていうのは、決して当たり前じゃないんですよね。岡本に住んで、これが普通だと思っているけど、他所から来た人を案内すると、必ずびっくりされる。普通だけど特別なんですよ」
小田 「僕もそれは知り合いから言われますね。僕だって最初の頃は、岡本駅で電車を降りるだけで何か誇らしかった。今はそれが当たり前になって、むしろ、ここが悪い、あそこがダメ、なんてばかり言っている。ちょっと反省しなくちゃ」
岡本 「本当そうですね」
橋谷 「普通は当たり前ではないということは、肝に銘じておくべきですね。そのためには努力がいる。協議会にも、ここ数年で若手幹事が増えて活躍してくれるようになり、第三世代に移ろうとしています。彼等に期待するところ大なんですが、これからもいろんな意見を聞かせてくださいね」
三原 「言っていいのかしら?」
橋谷 「どうぞどうぞ。何でもおっしゃってください」

楽しい時間が、あっという間に過ぎました。この街に対する私自身の愛着を再確認できた氣がします。初心忘るべからず。もっともっとこの街を好きになろうと思います。(文・構成 小田敏夫)

 

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黄昏コンサート

2018/11/25

8月25日(土) 夕方5時

黄昏コンサートにお立ち寄りください

黄昏コンサート2018

まちづくり協定は、来年10月に有効期限(更新期限)を迎えます

2018/11/25

来年10月に有効期限を迎える岡本地区まちづくり協定について、平成29年度より、協定更新の具体的な検討に着手しました。
検討の結果、本紙P2の総会報告(昨年度事業報告詳細)でも記したとおり、左記の方針で、当地区にあるまちづくりルール全体を整理していくこととしました。

方針① 建物の建て方など、主にハード面のルールで、地区計画と重複する内容は、地区計画のみとする
方針② その他主にソフト面の内容、配慮事項や努力目標、マナーなどの内容は、「美しい街岡本 もっと美しいまちづくり宣言」に統合する

方針②にある「美しい街岡本 もっと美しいまちづくり宣言」は、岡本に住む人や岡本で働く人、岡本に関わるすべての人が、まちや人への思いやりをもち、まちへの愛着をもって行動していこう、という思いを込めて、当協議会、協議会員一人ひとりが宣言する自主ルールです。
つきましては、左記のとおり、自主ルールとしてまちづくり宣言改定案に追加したい内容の意見募集を行います。
皆さんのご意見をお聞かせください!

街づくり宣言改定案の検討

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第2回まちあるき 岡本の窓を見る

2018/04/16

昨年11月16日木曜日、第2回の「幹事でまち歩き・岡本ウォーク」を実施しました。
今年度実施した2回のまち歩きは、私たち幹事自身が、まちをもっとよく知るためのものです。
昨年5月に実施した第1回目のまち歩きは、兎にも角にも看板(屋外広告物)を見て歩いたのに対して、今回は、窓面広告(窓面・ガラス面に掲出する広告物)に着目して歩きました。

■ 「窓に魅せられて」       足立 大輔
前回のまち歩き以降、日頃から意識してまちを見て歩くようになっていましたが、今回も普段見慣れているはずの街並みの中に気付きや発見がいろいろありました。
まち歩きは、継続して定期的に実施していくことで、わがまちのことをタイムリーに知ることができる取り組みだと改めて認識しました。
お店の窓・ガラス面に貼られるポスターや貼り紙、ショーウインドーのように外からの視線を意識した店内のレイアウトも、街を歩く人々の目にそのままに飛び込んできて、景観に与える影響が大きいものです。
せっかく素敵な建物・内装・看板であるのに、窓面・ガラス面に、たくさんの広告ポスターなどが統一性なく貼られているお店に対しては正直、残念に思います。
一方、窓面・ガラス面に手書きの文字で一杯に埋めてあっても、そのお店のおしゃれな雰囲気にばっちり合う素敵なレストランや不動産会社さんもありました。おみごと! 敬服いたしました。

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p3■ 「岡本ウォークから修したこと」  江見 崇
前回はとりあえず気ままに歩いてみようという 岡本逍遥 でしたが、今回は屋外広告物のうちの窓面広告のみに着目・確認した岡本調査となりました。
窓面広告とは、窓面に貼られたシート広告など、窓面に掲出する広告物のことをいいます。

窓面・ガラス面を覆う広告物は大きな造作を必要とせずとも後から容易に掲出可能であり、景観に与える影響も大きいため、今回の岡本ウォークの対象になりました。
屋外広告物ルール&ガイドラインの目的は、岡本らしい街、美しい街であり続けるために、街並みにそぐわない広告物を規制する・減らすことと、街に似合うステキな広告物を推奨する・増やすことです。
今回の岡本ウォークでは、この目的の後半にある提案型活動も重要であると再認識しました。また、1件ごとに評価するのではなく、他の案件と比較検討するという手法の優位性も見えてきたと思います。
屋外広告物の一覧表ができれば、他の案件と比較しやすくなります。明暗度、色、質感、均衡を比較の最低限の基本とすれば分かりやすく岡本らしさをアピールできると思いました。

商業活動は、財務的利得を獲得するために常に新しい顧客を開拓し惹きつける努力が必要です。その手段として屋外広告物掲出は一つの有益なツールであり、その効果を最大に発揮することを狙って、時には過剰な広告が出現することもあります。技術の進歩によりルール&ガイドラインでは想定していなかった、新しい手法の広告が生まれることもあります。
最後に。ステキなおばあちゃまが経営していたステキなお店、ひつじ書房が閉店したのは残念です。岡本は、住宅地と商業地2つの顔を持つ街です。双方の利害関係がぶつかることもあるかもしれませんが、双方にとって自慢できる街、人を惹きつけられる街を作り上げていければと思います。
窓面・ガラス面の使い方提案に向けた検討について
窓面の内側、屋内から屋外に向けて設置される広告は、「屋外広告物」ではないため、ルールやガイドラインで規制や誘導をしようとしても限界があります。
事前協議等でお願いし、ご協力いただいているお店も多数ありますが、おしゃれな窓面がわからないので協力したくてもできない、といった主旨のご意見をいただくこともあります。
幹事で、まち歩きをして、意見交換を行い確認できたことは、屋外広告物か否か、ルールに適合しているかどうか、ではなく、窓面・ガラス面の使い方が素敵かどうかが重要である、ということです。
素敵かどうかは、主観であり、個人のセンスや感覚によるものではありますが、その感覚を、まずは幹事で共有するため、11月のまち歩きで、見て廻った窓面について、岡本に似合うと思うか、素敵だと思うかなど評価・集計しました。

今後は、今回廻りきれなかったところも見て歩き、幹事会で議論を重ね、窓面・ガラス面の使い方提案に向けて、検討を重ねていてきます。検討方針は次のとおりです。
①センスや感覚はひとそれぞれであるが、岡 本に似合う・似合わないなどの感覚を共有 できるようにする
②業種ごとに特徴を確認し整理する
③他地区事例も含め、素敵な窓面・ガラス面 の事例を集め、規制するのではなく、素敵 な窓面・ガラス面の使い方を提案する
素敵な窓面・ガラス面を見つけたら、ぜひ、お近くの幹事にお知らせいただけましたら幸いです。
皆さんでもっと美しい素敵な街をつくっていきたいと願っています。

岡本点描

2018/04/16

クリーン
■ 好きな人と大好きな街で

私が「美しい街岡本協議会」のクリーンクルーとして活動を始めたのは秋のことでした。それから冬が過ぎ、今まさに春を迎えようとしています。木々は芽吹き、街を彩る花々も咲き始めました。

季節が移り変わると共に華やかな雰囲気が漂い始めた岡本ですが、クリーンクルーとして活動をしていると、落ちているゴミでも季節の変化を気付くことができました。好きな人と大好きな街「岡本」で過ごせるように、大人としてちょっとしたエチケットを守っていきたいと思います。

普段は行きかう岡本の皆さんと挨拶を交わす事はなかなか勇気が持てませんが、クリーンクルーとして活動中は積極的に声を出して挨拶をしています。住民が挨拶を交わす街になると、福祉・防犯の視点に立っても効果的なことだと感じています。

今後も多くの先人先輩方が「岡本」に誇りを持たせてくれた歴史に恥じないようにし、次世代にバトンを渡せるように活動を続けていきます。

モコ美容室 篠木圭子

 

■美しい街を思う

p4_2 両親が高齢となって、週末は広島の実家に帰ることが増えました。実家に帰るたびに、広島は美しいと思います。ゴミの落ちていない清潔な街、青い空そして海。ゆったりとした人間の暮しに、何だかほっとして、心がとても安らぎます。
私は、もう二十数年暮している神戸の街が大好きですが、足繁く広島に帰るようになってから、美しい故郷のあること、帰る家のあることを、とても幸せに思うようになりました。

神戸のなかでも、私達の住む岡本は、とても美しい街のひとつです。普段暮していると、それが当り前になり、何も感じなくなってしまうけれど……他所から来た友人知人を案内すると、一様に「いい街だなあ」と言ってくれる。そう言われて今さらのように思い出すのは、初めて岡本に来たときの「この街に住みたい」という氣持ちです。住み始めた頃は、阪急岡本駅で電車を降りるだけで、嬉しかったのに。
外からの目線で、わすれていた自分の幸せに、人はようやく氣がつくのですね。それは離れてみて初めてわかる故郷の美しさに似ています。

p4_3岡本はまた、女性の美しい街でもあります。老いも若きも誰もが皆、お洒落をして街を歩いている。そんな街の中を、いつも一人、道路のゴミや吸殻を拾ってくださっている御婦人の姿があります。寒い冬も暑い夏も、自らを語ることなく、黙々と街を美しくしてくださっている。その姿に心の中で手を合わせます。
岡本の街が美しいのは、こういう人達の存在があるからです。街の美しさとは、そこに住む人達の心の美しさのことなのですね。

小田 敏夫

 

 

 

 

第1回  岡本もちつきと石畳すごろく大会

2018/04/16

餅つき12018年1月2日、寒さ和らぐ晴天の中、岡本商店街振興組合青年部主催、第1回 岡本もちつきと石畳すごろく大会が開催されました。
1920年(大正9年)阪急電鉄神戸線開通、これと同時に阪急岡本駅が開業しました。そのしばらく後に、1935年(昭和10年)、JR摂津本山駅が開業しました。
それぞれの駅周辺では宅地造成が進められ、多くの人がこの街に移り住んでこられました。水害、戦災、震災など、幾多の困難を乗り越え、隣接するふたつの駅の間、今では様々な商店が軒を並べています。
住宅と商業店舗が混在する中、お店が街のために果たすべき役割とは何か…。街の賑わい、人との繋がり…。
今回の「岡本もちつきと石畳すごろく大会」は、商店と地域との良好な関係を築こうと、岡本商店街振興組合青年部メンバーのカインドオル河野さんの発案で、企画・実施したものです。

もちつきは、午前と午後の2回に分けられ、小さな子ども連れのヤングファミリーなどが、もちをつこうと長い列を作っていました。
冬空の下、電気ごたつが2台置かれ、台の上にはみかん。小さな子どもたちがうれしそうに温まっていると、そこに獅子舞が登場! お正月を演出するのに、一役かっていたようです。
商店街の各店から、おでんやお酒、ポップコーンなどの露店の出店もありました。
青年部主催ということもあり、子ども参加のもちつき、街を回遊するすごろく、新年の抱負の書き初めなど、活気溢れるバラエティに富んだイベントとなりました。

1月2日という日程もあり、人が集まるか心配されましたが、とても多くの皆さんに参加いただくことができました。
このようなイベントが、地域貢献、地域交流の場となっていければ幸甚です。たくさんの参加ありがとうございました。
岡本商店街振組合青年部 松澤一慶

餅つき2

 

 

 

私たち、暮らしの中心が岡本です
季刊報 美しい街岡本は、『美しい街岡本協議会』が3ヶ月に1回発行するものです。 『美しい街岡本協議会』は、美しいまちなみや豊かな自然に溢れ、清潔で安心して暮らせるまちづくりを目指して、地域住民と地域で働いている人達で、活動しています。